去年はたくさんの職人さんの工房を見に行かせて頂きました。
その中で感じたのは、
「小ロット多品種」の傾向です。
ものづくりはある程度数を作ることで単価が抑えられるものすが、
近年は、色違いで10個づつ10色、という風に小ロットで多品種の発注の傾向が強いように思います。
昔は大量ロットで作っていた工房が多く、「作れば売れた」という話も聞きます。
物心ついた時から不景気に生きるアラサーの私としては、雲を掴むような話です。
そんな傾向が強く出てき始めたため、
対応するのに苦労されている工房さんが多かったように思います。
また、2016年から市民委員として参加している「京都市伝統産業活性化推進審議会」では貴重な意見の交換を行なうことができました。
嬉しい事に、この審議会では私の母校の京都造形芸術大学の副学長である、大野木先生とご一緒することができました。
私が伝統産業の道に進んだのは、先生の著書「京都職人―匠のてのひら」がキッカケです。
先生の一言一言をドキドキしながら聞いていました。
現場レベルでは「ちょっとづつ良くなりそうな気がする」という話も聞きますし、これからの京都市の施策に期待大です!
様々な体験が、職人さんとユーザーを繋げる存在になろうと思う原動力になった1年であり、京都という町をもっと好きになる1年でした。
今年もどうぞ、宜しくお願い致します。