今回は西陣織の工房見学へ行った際のレポートです。
公式サイトでのの西陣織の説明を見ると、
多品種少量生産が特徴の、京都(西陣)で生産される先染(さきぞめ)の紋織物の総称です。昭和51年2月26日付で国の伝統工芸品に指定されました。
と、されています。先染とは、織物の素材である糸を染めて、組み合わせで柄を出したり組織に変化を持たせることです。
逆に織った後の生地に染める「友禅」や「プリント」は後染(あとぞめ)と言います。
西陣という地域は今ではだいぶ減ったそうですが歩くとガッシャンガッシャンと規則的な織機(しょっき)の音が聞こえてくるくらい織屋さんが多いです。
この日は「西陣まいづる」さんのジャガードの織機、「株式会社都」さんの手機(てばた)、「田中伝機業店」さんの力織機(りきしょっき)を見てきました。
古今東西に織機と織り手は存在し、私も色んなものを授業で見たり、実際に見学して見てきました。その中でも西陣織は特に緻密で美しいと思います。
西陣織は意匠から糸染め、整経など、凄まじい数の工程を経て織られています。
1つの商品が出来るまでに様々な職人さんの手を渡り作られることを「分業」と言い、これは商品単価を安くするための業界の知恵だそうです。
とはいえ、西陣織は一般的に決して安いものではないのですが、こんなにプロフェッショナルな多数の仕事を経て出来上がった事を知ると値段に納得してしまいます。
職人さんの仕事を見る事で、改めて価値に気づきました。
着物をもっと着てもらおうと様々な取り組みがされていますので、ちょこちょこご紹介してきますね。
それにしても、職人さんの手元っていつまでも見ていられますね〜。
機械のように複雑な動きをしていました。
この日はみやこめっせで行なわれていた京都府仏具組合さんの「第53回京仏壇・京仏具展」も見てきました。
そこでもとても美しい金属工芸に出会ったのですが、写真を取り忘れてしまいました。とにかく楽しい一日でした。