だいぶ昔のことなんですが、京くみひもの工房さんへ見学に行ってきました!

 

 

 

 

 

私が「寿ぎ」でも「KAGASEO」でも商品の一部を発注をしている工房さんへお邪魔してきました。

高速を使って約1時間…風光明媚な観光地のそばにあり、行く度に市内とはまた違う雰囲気が味わえます♪

ここでは国指定伝統的工芸品である「京くみひも」や京都府の伝統的工芸品等である「京房ひも・撚ひも」を製造しています。

 

くみひもは、映画「君の名は。」の中でも取り上げられ有名になりました。

映画の中でヒロインは手組みで組んでいましたが、今回見学した工房は機械で組んでいます。

着物の帯締めがメジャーですが、元々は仏具や神具、人形の懸装品など多岐に使用されていますので、着物を着ない方でも必ず見た事があると思います。

用途によって様々な組み方があり、前述した帯締めでは「平紐」「丸紐」なんかがありますよね。

絹糸を使って複雑な組織で組まれるくみひもは光沢も美しく頑丈で長持ちします。

最近では時計のバンドなんかも作っているそうです。

機械の調子が日によって違うので、1ミリ単位で太さを調整していく作業はまさに職人技でした。

 

私はずっと染織をやっていたので目が行くのですが、この工房のすごいところは自社で「染め」をしているところです。

染め糸のサンプルは何十色とあるのですが、いつも色味ピッタリで納品してくれます。

酸性染料なので色味の調整はしやすいものの、絹を染めるのって結構難しいんです。

痛まないように低温で染めるんですが、浴を酸性に持って行こうとpHを調整すると浸けた瞬間に染まってムラになったり…。

そんなところからも様々な工夫をされているのが伝わってきます。

 

肝心な組上げ作業ですが、

 

 

色とりどりの糸が機械の下で回転し、紐になっています。

複雑な動きをしていて、見てるだけで楽しかったです♪

 

この工房さんは、前社長様にとてもお世話になりました。

その方に言われた一言があって、

「若い人が作るものは何でも全部良(よ)い」

時々思いだしては自分に活を入れます。

染めを含めた一環製造、企画、販売、路面店運営まで全てやられているので、ほんともう敵わないんですがいつまでもあこがれの企業さんです。

 

いつもより長めに記事を書こう!と決めたら崇めるような内容になってしまった。。。

昔はBlogを毎日のように書いていたのに、社会人として発信するものを書こうとすると難しいですね。

でも続けていこうと決めたので、ネタ探しながら写真を撮りためているのですが、どんな記事が注目されているんでしょうねぇ。アナリティクスを眺める毎日です。

 

伝統産業コーディネーター

八尋製作所 西村かおり

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