伏見の日本酒

3月11日に行なった「日本酒Bar」のために、ある酒蔵を訪れました。

 

友人バーテンダーの金田さんと一緒に打ち合わせと見学、試飲を兼ねて、毎度お馴染み株式会社豊澤本店様の酒蔵へ!

場所は伏見の酒蔵の並ぶ、伏見桃山駅の周辺にあります。

この辺りは祇園よりも京都然としていて素敵です。

 

 

4つの酒蔵の協同蔵だそうです。

そんなのあるんですね!

打ち合わせ、試飲をシッカリしてから酒蔵の中へ…。

蔵、といっても木造ではなく、近代的な建物でした。

酒造りは季節によって工程が様々です。お米の生産とリンクしていますからね。

この時は、残念ながらいかにも酒造り!な場面は見れませんでした。

しかし日本を代表する酒どころらしい施設を見学できました!

 

 

 

このタンクが繁忙期は一杯になるそうです。大きい!

部分的に機械で温度を見たりポンプを使ったりするそうですが、管理に機械を導入しても、あくまで全て杜氏さんが関わり味を作り上げていくそうです。

ワインは「当たり年」と言われるように毎年評価が違いますが、日本酒は年によって味が違うということは許されない。

発酵しているものを毎年ほぼ同じ味に仕上げるという事は難しいんですよねきっと…。杜氏さんの長年の技が見える、日本人らしい仕事ですよね。

 

 

 

神棚にしめ縄。

やはり、お水とお米を使うだけあって、こういうことを大事にされているのだなぁー。

特にしめ縄は常世とこちら側を分ける結界の意味がありますから、酒造りは神事がかった文化というのが見て取れます。

京都は水が豊かで市内にもたくさんの水脈がありますが、この酒蔵の水脈は奇跡的な数値だそうです。数百メートル場所が移動しただけで、水質は違うそうです。

そしてお米は京都産の祝米。お酒用に作られたお米です。

以前ブログに上げた「日本酒ラベル」で“祝”の文字を入れているのは、このお米の名前からです。(一大事業が終わってお疲れさま、という意味も同時に込めていますよ)

 

 

最近豊澤さんのステマばっかりしているので、豊澤さんの所属している組合さんのリンク貼っておきます!

伏見酒造組合

豊澤さんは一言に日本酒と言っても様々なお酒を作られています。

 

 

そしていつもお世話になっているBar Prostも改めてご紹介します。

祇園にありますのですごく便利ですよ〜。

 

最近は年間20件くらいは伝産に関する工房に行ってるのかな?ちょっとづつここに上げて行こうと思いますが、ものづくりの場をブログに上げるって繊細なことなのです。

意匠が外に出るのは厳禁な場所が多いですし、そういうところは写真NG。親しくなければ「写真いいですか?」と聞くのもおっかなびっくりです。職人さんには写真はやめて!という方も多いです。9割は写真撮らずに帰ってます。

あと、職人さんって作ってなんぼなので長居しすぎないように心掛けています。

工房見学の記事って私だったら興味あるので色々アタックしてみようかな〜。

いつも読んで頂きありがとうございます。

 

 

伝統産業コーディネーター

八尋製作所 西村かおり

○伝統産業に関する事をご相談ください!