母の知り合いに頂いた大量の着物。70着。殆ど羽織です。
管理も大変ですが、遺品なので大切に使わせて頂こうと思います。
その方は最初すべて売ろうとしたのですが、業者の買い取りは○○gで幾ら、でしか扱って貰えないそうです。
本当は、着物の状態や希少性で買い取りされるべきですよね。これは需要減のために買い取りする人間も買う人間も目利きが出来ないからこういうシステムになったのかなと思います。
売っても二束三文だし、どうせなら着れる人に、ということで回り回って私のところに来ました。
裄さえ合っていれば着れるのが着物のいいところ。
阪神大震災で多くの着物がほこりを被って駄目になったそうですが、それでも残った70着が自分の所に来たのはありがたいことです。
1着づつ見ましたが、全て仕付糸が付いており、たとう紙に丁寧に仕舞われていました。こういう手間を惜しまないのが日本人らしくて、受け取る側も背筋が伸びます。
こんなボカシができる職人さんも、ずいぶん少ないのではないでしょうか。
ちゃんと着ていこうと思います。
台風の被害が各地であるみたいですね。
引き続きお気をつけてお過ごしください。